安全運転でも、運転に自信があっても事故は突然に起こり得ます。
今は全席シートベルト着用やチャイルドシートの義務化等で安全対策がより厳しくなっていますが、国内では犬の安全対策は義務化されていません。
他の国ー特にイギリスは犬を車に載せる時、ちゃんと固定しないと違反になります。
何より愛犬の命に関わる事なので、万が一の場合に備えておく事が安心に繋がると思うので一度是非ご検討ください。
違反行為
1.運転中犬や猫を運転手の膝に載せる行為は違反となります(道路交通法第55条 2項)。
2.運転中犬が車から顔を出すのも駄目なんです(道路交通法 第4章 第1節)スカイ達もよく顔を出してました💦
一般的におすすめされていない事
1.犬を助手席に乗せる
運転の妨げだけではなく万が一事故にあった場合、最近の車は助手席にもエアーバッグが搭載されているので、そのエアーバッグによる怪我が多発しています。
2.後部座席に未固定で犬を乗せる
これも運転の妨げになる可能性があり、寂しくなると前に来たがる子は特に固定が必要です。万が一事故が起こってそれが正面衝突だった場合、犬は前に投げ出され車外へ放り投げられたり、前に座っている人に飛んで来ます。大型犬ですと約30kgの犬が時速60km以上で後ろからぶつかって来る事を想像してみてください。
実際に今年の3月、アメリカでフレンチブルドッグ2匹を乗せた車が事故に遭いました。2匹とも車から放り出され、1匹はその場で亡くなり、もう1匹は事故による衝撃と恐怖で脱走して5日間行方不明でしたがその後事故に遭い、亡くなったという痛ましいニュース(英語)が最近ありました。
3..クレートやケージを未固定で後部座席に置く
これも衝突事故にあった場合飛ばされてしまいます。固定していても、物によってはクレートやケージを破壊して犬が飛ばされる事もあるようです。
4.後部座席や荷台に未固定でクレート・ケージを重ねて犬を収納する。
これはとても危険であり、事故に関係なく怪我をする可能性があります。不安定な分車酔いしたり、急ブレーキや急カーブでクレートが崩れ落ちたり、夏場はエアコンの空気が回らなくなり熱中症になる犬もいます。
ちなみに動物取扱責任者向けに、法改正で犬が必要とするケージの広さが広くなりました(とても良い事だと思います)。私たちが飼っている5頭をもし個別のケージで運搬するとなれば、ハイエースでギリギリ入るかなのレベルです。
5.セダンの車のトランク(窓なし)
閉じたトランクの中が真っ暗になり何も見えない状況に犬を入れることになります。色々な音がしたり、車が止まったり発進したりすると、犬にとってとてもストレスで車酔いもしやすくなります。そして空調システムが無かったり、車内から様子を伺えないのでおすすめしません。
もし後ろから追突された場合セダンのトランクはクランプルゾーンに値するため衝撃を吸収します。エンジンルーム同様潰れやすくなっていますので尚更おすすめできません。
犬と人の命を守るハーネス
以下のハーネスは衝突試験による各国*の安全性基準を満たしています。
さらに厳しいと言われてるCPS認証を受けているハーネスを紹介します。
*オーストラリア/ヨーロッパ/アメリカ
CPS認証 信頼と安全性が高いメーカーでソフトクレートもCPS認証の物もあります。
大型犬や中型犬に最適です。
CPS認証はありませんがイギリスとアメリカでのテストは合格。日本でも知られているブランドなので安心です。ただ首の短い犬には不向きです。
犬の大手アウトドアメーカーの検証済みハーネスです。
価格も他より安く日本ではモンベルが販売してるのでサポートも安心。
Sleepypodの次におすすめします。
ドイツ製のAllsafeハーネスも安全性に自信があり独自のブランドとして販売されていますが、日本ではアウディの純正品として販売。ハーネスからシートベルトに繋ぐコネクターは同封されていますが、ハーネスを直接シートベルトにつなげた方が安全であることが検証結果で判明しています。
その他
直接装着出来て、長さの調節も出来るので簡単・便利です。
※ボルボなど一部の外国車等には装着ができません。
メーカーは違いますがスカイラボでも愛用してる商品です。特に水遊びが好きな犬やアウトドア派はおすすめです。
ベルトバックルを通せる穴もありますのでハーネスと併用できます。
※シートベルト用リードが付属していますが。強度等の問題で使用はおすすめしません。
最後に今現在一番安全と言われてるハーネスです。日本では販売していませんが、個人的に違和感のあり過ぎる商品です…
一応小型犬向けですが、背もたれに貼り付けられて犬はどういう気持ちなんだろうと思う商品ですね…
もし大型犬用のが出て買う事になったら、5匹載せるために7人乗りの車が必要に!
日本ではまだ義務化されていませんが、そう遠くは無いと思いますのでご参考までに今回のブログを書きました。
買っておけば良かった、より買っておいて良かった、の方が犬たちにとっても私たちにとってもいいですよね。
犬たちとのドライブが安全なものになりますように。
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